献身のエネルギー

献身のエネルギーが相手に向かうので、合わせることに疲労し、人のために何かをし、興味のある顔をするのにへとへとになる。その無意識の疲労が蓄積されると、人のために何もしたくないという、通常とまったく逆の状態に陥ることもある。ワタシが複雑な点は、いくつもの自己をもち、会う人に応じて、自分を変える点だ。他人に自分の感情を合わせることで、気に入られようとするため、本当の自分がどのような人間かわからなくなってしまう。周囲の求めに意識が一体化するにつれ、自分の感情を忘れてしまうのだ。

 

これは″変身癖″と呼ぶこともできる。相手に気に入られるために、日に何度も変身をくり返すうちに本当の自己が失われてしまうのである。ワタシ自身が、他者をだましているような罪悪感を感じることもあるが、同時に、彼らは、相手に認められない可能性のある自分の側面は隠すのが愛情だという信念をもっている。こうして他者の機嫌をとることに必死になることで自分の欲求を忘れてしまうのだ。

 

これも大いなる内部矛盾だ。ワタシは、他者に受け容れられ、賛同を得ることに執着している。他者から拒絶されることは、もっとも不快なことだから相手に合わせる。しかし相手に合わせれば、本当の自分を表面に出すことはできない。結局、相手に受け容れられている自分は、本当の自分ではない。ワタシが、真に求めているのは、ありのままの自分が受け容れられることだが、その欲求は、自らの「囚われ」によって、満足させにくいのだ。さらに複雑なことには、ワタシは、自分の性格に関する多くの情報を与えて、相手に判断されることを恐れる。″理解されたい″という心と″判断されたくない″という願望のすれ違い現象が起こることになる。