本当の人生

どのような状況にあっても、本当の人生は、これから訪れると信じている。たとえ多くの成果をあげ、功を成しても、彼らの意識は生活の欠落部分、不足部分に向かい、現実に満足するということがない。やりがいのある仕事を得れば、第一人者になりたくなり、第一人者になれば、愛情が欲しくなり、愛情を得れば、孤独を求めるようになる。現実をありのままに受け止めることが苦手で、ありのままの現実を退屈で無価値なものと考える傾向があ2つ。その退屈で無価値な現実を肯定するには、感情の浮き沈みという変化が必要だ。よくも悪くも感情の起伏を感じると、単なる快適感や幸福感よりずっと豊かな、生きている実感を味わえ、自らのユニークさを確認できるのだ。そのイメージは、あたかも劇場で演じる主演俳優のような感じだ。たとえ苦悩に満ちた役柄を演じていても、平凡な人生に落ち着き、自らの特異性に不安を抱くよりはるかに幸福なのだ。

 

一方、こうした人生の欠乏感は、自分の求めるものを獲得している者への嫉妬を生む。嫉妬心の理由は、自分が望めない満足感を他者が味わっているという思い込みだ。この嫉妬心は、失ったものを獲得するエネルギーの源でもある。耐え切れない嫉妬によって障害にもめげずに突き進む力を得て、多大なエネルギーと時間をつぎ込んで、求めるものを手に入れようとする。ただし求めたものが得られたとき、その欠点ばかりが目につき、関心は他の″手に入らないもの″に移る。この嫉妬と達成感の飽くなき循環は、タイプ4の独創性の源泉でもあるわけだ。

 

彼らは、自然のままに感じ、ありのままの自分を表現することに憧れているが、同時に自分が演技者であることも自覚している。多くの場合、人前で振る舞う前に彼らはリハーサルを行う。そして自分の感情を誇張して表現する傾向がある。それは、日常の中でいかに感動を演出できるか、そしていかに自分がユニークで特別な人間であるかを誇示する姿勢でもある。