アイデアがあれば、すぐに実行

陽の当たらないポジションは耐え難いものだが、たとえ不遇な場面でも、
賞賛されるイメージを自己演出し、可能な限り成功者を演じようとする。しかもその自己演出
と演技によって、自分を成功者と信じ込む傾向がある。
この驚くべき自己暗示能力によって、自分の属する組織ごとに異なる理想的なキャラクター
をカメンオンのように演じることができる。例えば、サーファー仲間といるとき、タイプ3は、
生粋のサーファーを演じることができ、秀才グループの中に入れば、勤勉な秀才を演じることができる。そして尊敬を集めることのできるイメージを、自分自身だと思い込むことすらある。
″有能なビジネスマン″といつたイメージと自分自身が同一化してしまうことは、まさに無意
識の自己欺購と言える。彼らは、尊敬されるイメージを演じて他人ばかりでなく自分をもだま
してしまうのだ。こうした能力によって、タイプ3は、楽観的で幸福な人間を演じる。巨大な
試練にでも見舞われない限り、悩みなどのマイナス要素に目を向けないので、内面との語らい
をすることはほとんどない。
タイプ3にとって重要なのは、何をおいても仕事だ。仕事を見事に成し遂げるために全力を
尽くす。彼らが仕事に求めるのは、地位や収入といった外からの見返りだ。仕事自体はたまら
なく退屈でも、商品自体は価値の低いものでも、見返りの大きささえあれば、情熱を傾けるこ
とができる。しかもセールスマンであれば、自分の販売している商品を価値の高いものと信じ、
研究者であれば、自分の研究テーマを最高のものと信じる。これもまた無意識の自己欺騎の所

産なのだ。

 

アイデアがあれば、すぐに実行に移す。その行動力は、タイプ3のエネルギー
の賜物だが、同時に抗鬱剤でもある。彼らが仕事に没頭し、常に動き回ろうとするのは、人生を振り返って、落ち込んだりしないための防御的行為でもあるのだ。彼らのスケジュール表は、
いつもいっぱいで、仕事以外の時間にも、旅行やスポーツなどの活動の予定で埋められている。
何もしない時間がぽっかり空くことは、彼らにとって、非常に不健全なことでぁるばかりか、
恐怖ですらあるのだ。