効率を重視しながら成功に

効率を重視しながら成功に向かって邁進する人は、自分の考えを効果的に表現する天性の才があり、彼らが示す模範は、周囲を刺激し、大きな仕事をやり遂げるエネルギーを生む。向学心や上昇志向が強く、くよくよせずにおもしろいものを探す能力を備えたその姿は、競争社会の価値観に溶け込んだ″企業人の鑑″だ。人と一緒にいると、計画や目標への情熱が伝染し、組織はおのずと活性化する。人は「どうなればこの仕事は成功か」という基準を用意し、それを周囲にも明示する。しかも細かいことを回うるさく言うのではなく、仕事への情熱を喚起するビジョンを述べる。周囲は、彼の言葉を聞いているうちに、その仕事がとても魅力的なものと感じられるようになる。組織を目標に向かわせるリーダーシツプを、人は心得ているのだ。

 

人の子ども時代の思い出は、よい成績や聞きわけのよさなどほめられたという手柄話に満ちている。こうした成功体験によって、自分の感情を放置し、大人たちの愛情を得ることに意識を集中するようになった。認められるために努力を惜しまず、リーダー役を進んで引き受け、勝つことをめざすことで、勝者だけが愛情を勝ち取れるという思い込みは、さらに成功によってのみ愛情が与えられるとの確信をもたらした。彼らにとって重要なのは実績や能力であり、自分の感情ではない。このワーカホリック的な価値観こそ、人の「囚われ」だ。そしてこの「囚われ」ゆえに失敗を極度に恐れ、失敗する可能性のある仕事に関わろうとはしない。人生に対する姿勢もすべからくプラス志向で、マイナス面には背を向けようとする。

 

自分のことを非常に厄介な人間だと感じています。少しでも嫌なことがあるとすぐに自分の殻に閉じこもりたくなります。他人から見れば、快活で行動的に見えるので、そうした引きこもりの感情を少しでも表面に出すと相手はとまどいます。また常に自尊心を高い状態に維持しておきたいという欲求をもちながら、他者との関わりの中で簡単に自尊心を失ってしまいます。自分の自尊心をなきものにした相手に非常に反発を感じ、その相手から意識を遠ざけます。ただし多くの場合、相手の言動は、誰もが恨みを抱くほどひどいものではないので、相手は、私の態度の硬直にとまどうのは当然かもしれません。